はじまりの奈良、巡る感動

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協会設立趣意

社団法人平城遷都1300年記念事業協会
設立趣意書

西暦2010年は、奈良の都平城京の誕生から1300年という記念すべき年を迎えます。私たちは、この百年に一度、千年に一度の機会を捉え、日本の歴史・文化が連綿と続いたことを"祝い、感謝する"とともに、「日本のはじまり奈良」を素材に、過去・現在・未来の日本を"考える"機会とする必要があると考えます。そこで、その機会として「平城遷都1300年祭」を国家的、国民的事業として開催することとし、実行組織として、これまでの平城遷都1300年記念事業協会を発展させ、「社団法人平城遷都1300年記念事業協会」を設立します。

奈良・平城京の時代、大陸との交流を通して、ユーラシアの各地から様々な文化や文明が取り入れられました。それらは日本古来の文化と結びつき、今も奈良の建築物や美術品に見られる、美しい天平文化が花開きました。そこから和の精神、自然との共生、万物への畏敬など独自の美しい日本文化や今に至る日本人の生活スタイルが生み出されていきました。

21世紀に入り、情報や社会・経済のグローバル化が加速される一方、民族・宗教・文化の違いを背景とする対立や紛争が数多く発生しています。世界が、文化の多様性の尊重や異文化の相互理解のための新たな条件づくりを模索している今、多文化の共存を特長とする日本の歴史文化は、世界各地に平和で豊かな文化を創造するうえで、有効なモデルの一つになり得ると確信します。

かつて、東アジアを窓口に世界各地の知恵を集め、国づくり、文化づくりの中核であった奈良・平城京の地は、これを機会に、歴史と文化について語り合い、理解し合うために、世界中の人々が交流する舞台として新たな成長を始めたいと考えます。

「平城遷都1300年祭」の開催を通じて、平城宮跡等の歴史的・文化的意義を国内外の方々と改めて確認し共有化するとともに、日本の歴史文化と奈良のアイデンティティを国の内外に発信し、平城宮跡等の歴史・文化資産としての意義の普遍化や我が国と東アジアを中心とする諸外国の今後の関係の構築、さらに本事業を契機とした持続的な観光交流の一層の拡大による奈良、関西圏、我が国の振興に寄与していくことを目指します。

平成20年(2008年)11月4日
設立者一同